ワインとチーズと料理と

ワインとのマリアージュ、休日をカジュアルに楽しめるお手頃価格のワインを紹介しています!

1000円代前半で買える魚介類に合う白ワイン ピクプール・ド・ピネ

ドメーヌ・ラ・グランジェット 2016
フランス ラングドック ピクプール・ド・ピネ
ピクプール

1350円 (ワインショップ藤井価格)

フランスはラングドック地方ピクプール・ド・ピネ(エリア)の白ワインで
ラングドックで唯一白ワインの生産が
許された品種ピクプール。

ドメーヌ・ラ・グランジェットが作るピクプール100%の辛口白ワイン。


f:id:naoki_012:20180619065039j:plain


南フランスの人々は、この白ワインを魚介類と合わせて飲むそうで、特に牡蠣とは相性が良く
シャブリよりも牡蠣に合うと評判です。

ワインショップで白貝の白ワイン蒸しに
合うワインをと、お願いしたところ
このワインをおススメされました。

肝心の白貝は、6月から禁漁期間に入り
残念ながら手に入らず。


[このワインの味わい]


今回、このワインを飲むに辺り
ピクプールにはどんなグラスを合わせたら良いのかネットで調べても判らず
リースリングとオークド・シャルドネの2種類のグラスを試してみる事に。

ワインの色合いは
透明感があり、少し渋めのゴールド


f:id:naoki_012:20180619161639j:plain

抜栓直後は
甘く爽やかな葡萄の香りを感じられたのが
オークド・シャルドネのグラス。
が、少しホワンとぼやけた感があった。

味わいはリースリングに比べると
物足りなさを感じる
葡萄の味わいは良く出ているが
全体的な印象としては、やはり何かが物足りない
感じの味わいになる。


リースリングのグラスのほうが
ややシャープなか香りが立ち、凛としている。

オークド・シャルドネに比べて
しっかりとしたワインの味が出ていて
味わいに充実感が感じられる。

時間が経過し、香りが開いてくると
葡萄の甘い香りも立ってきた。

結局は、飲んでいる途中からリースリンググラス
一本に絞った。
ピクプールには、リースリンググラスが合う様です。


このワインを飲む前に
ネットで色々と調べたみたら
グレープフルーツの様な香りと苦味が特徴
と書かれていたが
実際に飲んでみると、確かに柑橘系のグレープフルーツの様な香りと苦味が舌に残った。

この香りと独特の僅かな苦味が
魚介類との相性を良くしている様に感じられた。

この日はホタテとタコの燻製を
作っていたので
その残ったホタテのヒモをバター焼きにしてみたが
これがワインと実に相性が良かった。


f:id:naoki_012:20180619161818j:plain

ホタテの香りとワインの味がうまく溶け合い
バターのくどさを
サラリとワインが洗い流して
舌をリフレッシュしてくれる。
飲んだ後はスッキリとして、印象がとても良い。

タコのカルパッチョに関しては
可もなく不可もなくといった感じ


f:id:naoki_012:20180619161927j:plain


逆にカルパッチョにはシャルドネのグラスのほうが
ワインがサラリとしている分相性がいい気がする。
シャルドネのグラスで飲むと
アッサリとキレは良いが、物足りなさがあり
ミネラル感も淡い。


抜栓後
30分ぐらいでミネラル感を、かなり感じるようになる。

2種類のグラスを試してみた結果
リースリンググラスの方がこのワインの味わいを
しっかりと味わうことが出来た。


抜栓直後の冷えた状態では
柑橘系の苦味と香りが強かったが
常温に近くなると葡萄の香りに
膨よかさが出てくると
柑橘系の香りと苦味のバランスがとても良くなり
抜栓直後に感じた苦味も淡くなり
気にならなくなる。


ピスタチオの燻製とはイマイチの相性
恐らく熱薫にしていると思われ
その焦げ臭さの様な苦味がワインの苦味とぶつかるようです。


f:id:naoki_012:20180619162151j:plain

タコのガーリック炒めとは相性とても良く
にんにくの香りと炒めもので感じる
油ぽさを綺麗に洗い流してくれます。


f:id:naoki_012:20180619162323j:plain

ワインだけで飲んでいると意外としっかりした味わいでミネラル感も強いが

タコのガーリック炒めなど
脂の絡んだ料理とと合わせると
意外とあさりとした印象のワインに感じられる。


トマトソースの冷製パスタなどにも合いそうで
サッパリとスッキリした飲み口が
初夏から暑い夏におススメでのワインです。

ワインを良く飲む方には
少し物足りないかもしれませんが
しっかり目の魚介類の料理にはとても
相性が良くおススメです。

ワイン単体で味わうと言うよりは
料理と合わせると、このワインの良さが引き立ちます。

今回マリアージュしたチーズは


f:id:naoki_012:20180619162445j:plain

左から順に

カプラ・フレスカ(イタリア)ヤギのフレッシュタイプ

ロックフォール・イブコンブ(フランス)羊の乳で作った青カビチーズ

ブリヤ・サヴァラン(フランス)生クリームを加えて作る白カビタイプ

アマル・トゥーラ(オランダ)ヤギのハードタイプ

アルマ・トゥーラらは、このワインとは相性が良く
アルマ・トゥーラの持つ、濃くと強い旨味をサラリと受け流してくれる。

カプラ・フレスカは
ヤギのチーズらしいほのかな香りと白カビの鼻を抜ける香りでサッパリとしたフレッシュタイプのチーズで
アルマ・トゥーラだとチーズの強さが若干かつが
アッサリしたこのチーズは相性抜群!
ロックフォールは矢張り臭みが強調され
相性あまり良くない。

またブリヤ・サヴァランは
熟成した時に放つ
ウォシュタイプの様な、癖のある香りとは
最悪な相性でした。

開いたこのワインは
あっさりとした中にも芯があり
飲み初めに感じた
グレープフルーツの様な香りや苦味も
時間が経つ事により、感じられる様になった
葡萄の甘みやミネラル分の味わいにより
気にならなくなる。

ワインは、バランスが取れた味わいに変わり
テーブルワインとして
料理に合わせるにはおススメです。


複雑みはそれ程なく、単調な感があり
ワイン単体で楽しむなら、少し物足りなさを感じる。


[まとめ]

抜栓直後に感じる
クレープフルーツの様な香りと苦味は
時間経過と共に、葡萄の甘みやミネラル分を
感じられる様になると
それぼど強く感じられなくなり
バランスの良い味わいになる。

値段も手頃で
普段飲みのテーブルワインとして
魚介類の料理合われるのがおススメ。
特に濃い味や油の絡んだ魚介料理とは相性が良い
と思います。

サッパリと飲みやすいワインなので
暑い夏にも楽しみたい一本です。


おススメ度 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎☆☆☆☆☆
( 2〜3千円代のワインが対象のオススメ度です)


style ="color: #d32f2f">[今回お世話になったショップ]

チーズマーケット中央店

しっかりと熟成させた、食べ頃のチーズを
販売しています

札幌生まれのチーズ専門店(オリーブオイル&生ハム)

ワインショップ藤井

ワインショップフジヰホームページ

[今回のワイングラス]

リーデル ヴィノム

リースリング グラン・クリュ(左)
エクストリーム オークド シャルドネ(右)



f:id:naoki_012:20180619162634j:plain